— はじめての方のための麻雀入門 —
麻雀は、19世紀の中国で生まれ、現在は日本・台湾・東南アジアを中心に世界中で親しまれている4人用のテーブルゲームです。 136枚の牌(パイ)を使い、各プレイヤーは13枚の手牌を持ちながら、1枚ずつ牌を交換していき、最終的に「アガリ」と呼ばれる14枚の決まった形を完成させることを目指します。
勝敗は単に運だけで決まるものではなく、確率の判断・相手の捨て牌からの読み・自分の手牌の構築計画といった戦略的要素が深く絡みます。 日本式(リーチ麻雀)では「役」と呼ばれる成立条件が必須となっており、ただ形を揃えるだけではアガることができない点が特徴です。
まずはこの3つ。
① 牌の種類
② アガリの形
③ 役(やく)
麻雀牌は大きく数牌(シューパイ)と字牌(ジハイ)に分かれます。 数牌は3種類(萬子・筒子・索子)×各1〜9の9種類、字牌は風牌4種類と三元牌3種類です。 同じ牌が各4枚ずつ存在し、合計で 34種類 × 4枚 = 136枚 になります。
数字+「萬」の漢字で表記。読みは「イー〜キュー」マン。
円形の模様が並ぶ。古銭をかたどった意匠とされる。
竹を束ねた図柄。1索のみ慣例的に鳥(雀)が描かれる。
風牌(東南西北)と三元牌(白發中)。白は無地で表される。
么九牌(ヤオチューハイ)は数牌の1と9、および字牌すべてを指す総称です。 これに対し、数牌の2〜8を中張牌(チュンチャンパイ)と呼びます。 役の成立条件で頻繁に登場するため、この区分は早めに覚えておくと便利です。
合計136枚
= 34種類×4枚
麻雀のアガリは、原則として「面子(メンツ)4組」+「雀頭(ジャントウ)1組」の合計14枚で構成されます。 面子は3枚1組、雀頭は2枚1組なので、3+3+3+3+2 = 14枚です。
面子には次の2種類があります。
さらに、同じ牌4枚で構成される槓子(カンツ)は、宣言することで1面子として扱われます。 また、雀頭は同じ牌2枚のペアで、これも字牌・数牌どれでも構いません。
例:以下のような形が完成すればアガリとなります。
順子
連続する3枚
刻子
同じ牌3枚
順子
順子
雀頭
同じ牌2枚
※ 例外として、対子(ペア)7組で構成される「七対子(チートイツ)」や、特殊形である「国士無双」もアガリとして認められます。
麻雀は反時計回りに進行します。最初に親(オヤ)を1人決め、親から順にツモ・打牌を繰り返していきます。1人がアガるか、山牌(残り牌)が一定数まで減ると局が終了します。
多くの場合、東場(トンバ)4局+南場(ナンバ)4局の半荘(ハンチャン)、または東場のみの東風戦(トンプウセン)で1ゲームを構成します。
日本式麻雀では、アガリの形が完成していても役が1つも成立していなければアガれません(無役・役なしと呼びます)。 役は数十種類ありますが、まずは出現頻度の高い以下の役から覚えるのが効率的です。
門前(鳴いていない状態)でテンパイした際、1,000点を供託して宣言する役。以降は手牌を変えられません。
2〜8の数牌(中張牌)のみで構成されたアガリ。么九牌(1・9・字牌)を一切含みません。
三元牌(白・發・中)、自風牌、場風牌のいずれかを刻子または槓子で揃える。鳴いても成立する基本役。
門前限定。すべて順子で構成し、雀頭が役牌でなく、待ちが両面待ちであることが条件。
鳴かずにツモでアガった場合に自動的に成立する役。
4面子すべてを刻子(または槓子)で揃える。鳴いてもOK。
萬子・筒子・索子の3種類で、同じ並びの順子を1組ずつ作る。鳴くと1翻に下がる。
同種の数牌で1-2-3、4-5-6、7-8-9と3組の順子を揃える。鳴くと1翻。
異なる対子を7組揃える特殊形。門前限定。
1種類の数牌+字牌のみで構成。鳴くと2翻に下がる。
1種類の数牌のみで構成。字牌は含まない。鳴くと5翻に下がる。
国士無双・四暗刻・大三元・字一色など。最高得点となる特別な役の総称。
点数は翻数(ハンスウ)と符(フ)の組み合わせで決まります。 符はアガリ形の構成要素ごとに加算され、翻数は成立した役の合計です。 ただし5翻以上になると、符にかかわらず点数が固定されます(満貫以上)。
| 呼び名 | 翻数 | 子のアガリ | 親のアガリ |
|---|---|---|---|
| 満貫(マンガン) | 5翻 | 8,000 | 12,000 |
| 跳満(ハネマン) | 6〜7翻 | 12,000 | 18,000 |
| 倍満(バイマン) | 8〜10翻 | 16,000 | 24,000 |
| 三倍満(サンバイマン) | 11〜12翻 | 24,000 | 36,000 |
| 数え役満 | 13翻以上 | 32,000 | 48,000 |
| 役満 | ─ | 32,000 | 48,000 |
ロン(他家から)の場合は放銃者1人から全額を受け取り、ツモ(自力)の場合は他家3人で按分して支払います。 また、リーチ時の供託1,000点や本場(連荘)に応じた加算点もあります。
細かい符計算は
慣れてからでOK。
まずは「満貫=8,000」
の感覚から。
麻雀は4人で時間を共有するゲームのため、相手への配慮が欠かせません。以下は最低限守りたいマナーです。
── 麻雀は数局打ってみることで一気に理解が進むゲームです。 ルールを完璧に覚えてから始めるのではなく、まずは一局体験してみるのが上達の近道かと思います。 このノートが、その第一歩のお役に立てば幸いです。
2026.06